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投稿者: ウェスト
アクセス数: 87
投稿時間: 2011-6-22 9:54:42
函谷関の前建造された金ぴか老子像について
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 河南省三門峡霊宝市函谷関に作られた巨大な「金ぴか老子像」について、発表されたデータに「うそ」があったことが分かりました。同老子像には「老子の思想をないがしろにしたもの」などの批判が出ていました。老子は紀元前6世紀ごろの人とされる。「人為」や「虚飾」を排し、「無為自然」を説いたのです。


 老子像を建造した函谷関歴史文化旅遊区有限公司は、「投資額は2588万元(3億2125万円)、使用した黄金は33キログラム」などと発表していたそうです。インターネットでは、「老子の思想に反したもの」との批判とともに、「そんなに費用がかかるわけがない」などの疑問の声が噴出しました。

 同公司の陳栄亮総経理(社長)は取材に対して、「話題づくりになると考え、投資額の数字を実際より大きく発表した。誇大宣伝をした」と、発表した数字に虚偽があったことをを認めました。実際に投じたのはデザインや材料費、像設立、周辺の整備などを含めて計1820万元(約2億2592万円)だったといいます。

 同公司が公式サイトで発表していた「投資額2588万元」のデータは21日には削除されました。

 老子は自らの思想にもとづき、有名になったりもてはやされることを嫌ったとされます。世の中の堕落に失望して、遠い地に去ろうとした際に、函谷関(異説もあり)の関守(せきもり)に請われ、思想の要点をまとめて残した書物が、今に伝わる「老子道徳経」です。同書を書き上げた老子はいずこともなく去り、その後を知る者はいなかったとされます。

 “老子ゆかりの地”に建造された老子像は高さ28.09メートルもの大きさで、黄金色に燦然(さんぜん)と輝いています。像の前では解説員が観光客に向い、「33キログラムもの黄金を使いました」などと、誇らしげに説明をしています。

 

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