中国四川省旅行はおいかがでしょうか

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2011年6月30日、豪紙デイリー・テレグラフは、「中国のホットな一面」と題し、中国南西部の内陸に位置する四川省の観光地としての魅力を紹介しました。

北京や上海のようなアクセス至便でメジャーな観光地と比べると、これまで四川省の魅力は広くは知られてこなかったのです。その魅力は「美食と美女」に凝縮されると記事では紹介しています。

美食はすなわち、中国四大料理のひとつに数えられる四川料理のことを指しています。麻婆豆腐に回鍋肉(ホイコーロー)、棒棒鶏(バンバンジー)など辛くてスパイシー、刺激的な傑作料理の数々が味わえます。その唐辛子を多用した料理が育てたのが、全国に名だたる四川美人です。湿潤な気候も手伝って、しっとり美しい肌と小柄で引き締まった体型で知られます。

四川省のそのほかの楽しみは、各地に点在する名所・史跡です。三国志など歴史にゆかりのある古跡も多く存在しています。詩人の杜甫が身を寄せた庵・杜甫草堂や、諸葛亮と劉備を祀った武侯祠などが有名なほか、清代の街並みを再現した土産物街・錦里古街などリノベーション建築にも力を入れています。成都市の郊外にある道教の聖地・青城山(世界文化遺産)には、敬虔な高齢の参拝者や今どきの若者、修復作業に打ち込む建設作業員らが入り乱れ、まるで中国の縮図のような光景をかたちづくっています。もちろん、パンダの故郷としても有名です。雅安碧峰峡パンダ保護研究センターには80頭のパンダが飼育されています。

つい3年前、08年5月に四川大地震に襲われた場所だとは、にわかには感じられないでしょう。どこも建設ラッシュに沸いており、街全体から活力がみなぎっています。英語はそれほど通じないかもしれないが、人々の親切さがそれをカバーしてくれる四川省です。その歴史の香り、自然景観の美しさはほかに比べようもない魅力を湛えています。