概 況: |
山西省は中国華北地方西部の省、省都は太原です。黄土高原東部を占めて、東は河北省と、北は内モンゴルと、南は河南省と、西は陝西省と接しています。気候は大陸性で雨量に乏しいです。中部から南部は黄河水系の汾河が貫いて、農産はこの流域を中心として発展しています。山西省は石炭の産地として名高い、石炭資源は全国一です。太原市内に は石炭博物館も設置されました。伝統産業では酒(汾酒)、酢、絹織物、磁器、筆墨が有名です。
春秋時代、晋は今の山西省に建国しましたので、山西省も晋と呼ばれています。戦国時代、晋は韓、趙、魏によって分割されました。秦代及び漢代の初期、漢代の征討によって衰えた匈奴の一部は山西省の地に定住しました。匈奴と羯の挙兵で、4世紀以後は五胡十六国の時代となりました。いくつかの王朝の興亡したが、鮮卑族の北魏がこの地を本拠に中国の北部一帯を統一しました。いまの大同を都として、その郊外に雲崗石窟を開いました。いくつかの王朝変遷を渡し、山西省は元代に中書省(中央政府)の直属とされましたが、明代に山西省の省域が画定され、太原が省都とされました。山西商人は明代以降活躍で、南方商人に対抗し、経済界で有名です。 |
|