ナクチュ(那曲)はチベット族の発祥地の一つで、 蔵北高原の中部に位置し、国道青蔵線はここを通ります。南にラサと317キロ離れ、東にチャムド(昌都)に764キロ離れ、北に青海省のゴルムドと850キロ離れています。チベット語の「ナクチュ(那曲)」は「黒川」の意味で、ここを流れ通っている怒江は濃厚な青を呈していることからこの名が付けられました。主な民族はチベット族で、ほかに回民族、漢民族、モンゴル族、メンバ(門巴)族、ナシ(納西)族、トゥー(土)族などがあります。ナクチュ県の西、南、北の三面は高く、東の方はだんだん低くなり、中部地区は低くて緩やかであり、平均海抜は4500メートルで、高原の盆地草原であります。 |