概況: |
草堂寺は西安西南約50キロの圭峰山の麓、今の戸県の草堂営村にあります。寺は西暦401年建立され、高僧クマラジューの仏経を訳した場所です。当時の場所は粗末な小屋で、わらぶきの屋根で、「草堂」と呼ばれ、これは草堂寺の由来です。 クマラジューはインド人で、「神童」と認めました。七歳で出家し、経蔵、律蔵、論蔵の三蔵に精通していました。大量の経典を訳し、中国の仏教四大翻訳者の一つです。 草堂寺は三論宗と成実宗の発祥地です。唐の時代、三論宗は日本へ伝えられました。西暦413年、クマラジューは円寂し、ここで埋葬されました。寺の境内に「姚秦三蔵法師クマラジュー舎利塔」があり、高さ2.33メートル、8面12階です。史書により、塔を造った石は西域からの八色があることから、「八宝玉石塔」とも呼ばれました。境内に奇妙な井戸があります。『戸県県志』によると、"井戸の中に石があり、蛇がそこに蟠っているのが見えるたびに、煙のような霧が井戸口から舞い上がっている"と記されている、即ち関中八景の一つ「草堂煙霧」です。この美景は秋と冬の朝だけ見ることができます。 |
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