西安は陝西省の省都で、政治、経済、交通、文化の中心地です。中国の中心部にあり、人口850万人。西安は昔から長安と呼ばれ、六大古都の一つです。その6つの都とは、①北京②南京③洛陽④開封⑤杭州⑥西安。紀元前12世紀の西周から、秦、前漢、前趙、前秦、後秦、魏、西魏、周、北周、唐などの王朝が相次いで長安を都としました。西はローマ、東は長安だと言われていた盛んなシルクロードの起点でした。古明の時代から西安府と改称されました。日本からの遣唐使として吉備真備、阿倍仲麻呂、井真誠なども滞在し、当時の最高学府で学んでいました。農業がメイン産業の一つで、紡績、機械、化学、食品などの工業も発達しています。古代から文化の地なので、西北大学、西北工業大学、陝西師範大学などを始め、47ヶ所の大学もあります。現在の西安付近には、重要文化遺産が239ヶ所もあり、世界文化遺産―兵馬俑、楊貴妃の風呂地華清池、玄奘三蔵法師の大雁塔などをはじめ、その中の20ヶ所は特に重要な国家指定の文化遺産になっています。 |