概況: |
西安市南門外の友誼西路東段南側の薦福寺内に位置しているため、薦福寺塔とも言われています。典型的な密軒式仏塔で、東の大雁塔より、規模が小さいことから小雁塔と呼ばれてきました。清代有名な関中八景の一つの「雁塔晨鐘」の雁塔はこの小雁塔のことを指しています。 薦福寺は西暦684年、唐叡宗李旦は父の高宗の冥福を祈るために建立した寺であり、西暦690年、則天武后より献福寺と改称されました。寺内に仏殿、仏塔、仏像、壁画などが作られ、寺内にある金代の巨大な鉄鐘の音が毎朝、数十里離れた所にも聞こえていました。 薦福寺は唐代の重要な訳経の場所のひとつでした。高僧義浄は長安から海路を通じて仏法を学びにインドへ向かい、25年間30か国を巡り、西暦695年400部経典をもって洛陽に帰りました。西暦706年、薦福寺の住職を担任して訳経しはじめました。その後、寺の南に15階仏塔(小雁塔)を建てましたが1555年の関中地震で上の2階が崩れ、13階43メートル今の様子になりました。西安博物院は塔の西南にあり、多数の国宝を所蔵し展示しています。 |
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